ティーンズノベル

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ティーンズノベル」の意味・わかりやすい解説

ティーンズノベル

10代の若者(ティーンエージャー)向けの小説ジャンル。ライトノベル,ジュニア小説,ヤングアダルト小説,ジュブナイル小説などとも呼ばれる。判型は文庫サイズで,内容は恋愛,SFファンタジーミステリー推理小説),ホラーが多い。表紙や挿絵まんが家やイラストレーターが手がけ,短い文や改行を多用した読みやすい文章から,「読むまんが」ともいわれる。古くは佐藤紅緑の『あゝ玉杯に花うけて』(1927~28)や,吉屋信子一連の小説などを数えることができる。1950年代には富島健夫や佐伯千秋が活躍した。1976年に集英社がコバルト文庫を創設し,1980年代には新井素子氷室冴子など人気作家が輩出した。角川書店(→KADOKAWA)の角川スニーカー文庫,ファンタジア文庫などがある。近年このジャンル出身の直木賞受賞作家が増加しつつあり,一般小説との関連が深まった。

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