テオドリック王告示(読み)テオドリックおうこくじ(その他表記)Edictum Theodorici

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テオドリック王告示」の意味・わかりやすい解説

テオドリック王告示
テオドリックおうこくじ
Edictum Theodorici

512~515年頃の東ゴート部族法。東ゴートのローマ人にもゲルマン人にも共通に適用されるべく,すなわちローマ人と東ゴート人融和政策に基づく立法である。 154ヵ条の本文前文および後文とから成り,内容はほとんど刑法または刑事訴訟法規定である。私法関係において不備であったために,この法典は先進国たる西ゴートの『アラリック王抄典』,ブルグンドのローマ人法を法源として使用した。さらに,ローマ人とゲルマン人との間の法律関係についてはローマ法を適用するものとした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む