前文(読み)ゼンブン

デジタル大辞泉 「前文」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐ぶん【前文】

前の方に書いた文。「前文に述べたとおり」
手紙冒頭に書く、時候のあいさつや安否のうかがいなどの文。
法令条項の前に置かれている文章で、制定趣旨や基本原則などを記すもの。まえがき。「憲法前文
[類語]自序序文はしがき前書き序言緒言序章前付け前置きプロローグ序詞小序序説序論緒論巻頭言イントロダクション

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精選版 日本国語大辞典 「前文」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐ぶん【前文】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 前人の文章。前代の文章。旧記録。前記。〔王禹偁‐藉田賦〕
  3. それより前のほうに記した文。前記。前述。ぜんもん。
    1. [初出の実例]「此事之を次章に説くべし。依て前文の意を茲に完結せん」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉一)
  4. 手紙で、冒頭に書く文。時候のあいさつや安否のうかがいなどのことば。まえがき。
    1. [初出の実例]「実は私は、前文まで記した処で、〈略〉筆を置いたのですが」(出典:うねり(1950)〈永井龍男〉)
  5. 法令の条項の前に置かれている文章。その法令の制定趣旨、目的、基本原則などを宣言する。日本国憲法や教育基本法などにみられる。〔法窓夜話(1916)〕
  6. 新聞や雑誌で、見出しの次、本文の前に置かれる文章。本文の内容を要約して示す。リード。〔新聞(1950)〕

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