20世紀西洋人名事典 「テオドルスベドベリ」の解説
テオドル スベドベリ
Theodor Svedberg
1884.8.30 - 1971.2.26.(2.25.)
スウェーデンの生物物理学者,物理化学者。
元・ウプサラ大学教授,元・ウプサラ大学物理化学研究所所長。
ヴァルボ生まれ。
父の影響により生徒時代から化学に興味を持つ。1907年ウプサラ大学でコロイド溶液の研究、特にブラウン運動の実験的根拠により学位を取得し、’12年には物理化学の教授となった。また、同大学の物理化学研究所所長ともなり、コロイド化学からタンパク質の分析研究を行い、超遠心分離機を考案して、タンパク質の分子量を測定した。この業績は画期的なもので、’26年にノーベル化学賞を受賞している。遠心力による沈降速度の単位Sは彼の名にちなんでいる。’30年代には多糖類の研究に進出した。第二次大戦中には合成ゴムの研究や、原子核研究所の建設に尽力した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報