テツ・ソウ・めばえ・くさ

普及版 字通 の解説


3画

[字音] テツ・ソウ(サウ)
[字訓] めばえ・くさ

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 象形
若芽がわずかにあらわれる形。〔説文〕一下に「艸木初めて生ずるなり」とあり、徹(てつ)の音でよむ。このままで艸の字に用いることがある。

[訓義]
1. めばえ、めばえる。
2. くさ。

[部首]
〔説文〕〔玉〕に屯・(毎)・毒・(ふん)・(りく)・熏(くん)の六字を属する。屯は純縁(へりかざり)の象形、・毒は祭事に従うときの婦人の髪飾りで、その動作を敏捷といい、みな髪飾りの形を含む。その厚化粧なのを毒という。は艸(草)に従う字。(りく)。陸の字の初形はその形に従い、神梯・土主の前で神を迎える幕舎を列ねた形。熏は(たく)(ふくろ)の中のものを火で燻する形で、上部はの括(くく)り口の形。部中の字はすべてに従うものがなく、また草木初生の象をとるものはない。

[声系]
〔説文〕に声として(しょう)・(げつ)の二字を収めるが、音が異なる。は妻と同じく、祭祀儀礼のときの髪飾りをした婦人の側身形で、捷の初文。は軍が派遣されるときに奉ずる肉を懸けている形で、(げつ)・(がい)の字がこれに従う。とは声義ともに関係のない字である。

[熟語]
稿

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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