化学辞典 第2版 「テトラニトロメタン」の解説
テトラニトロメタン
テトラニトロメタン
tetranitromethane
CN4O8(196.03).C(NO2)4.無水酢酸を発煙硝酸と室温以下で反応させるか,アセチレンと硝酸との反応により得られる.淡黄色の揮発性の液体.融点13.8 ℃,沸点126 ℃.1.6229.1.4358.エタノール,エーテルに可溶,水に不溶.純粋なものは安定であるが,微量の有機物を含んでも不安定になる.シクロプロパン誘導体や不飽和化合物により黄色を呈するので,エチレン二重結合などの検出に用いられる.非常に爆発性が強く,取り扱いに注意を要する.液体ロケット燃料の酸化剤.刺激臭があり有毒.[CAS 509-14-8]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報