日本大百科全書(ニッポニカ) 「テハーダ」の意味・わかりやすい解説
テハーダ
てはーだ
Miguel Odalis Tejada Martinez
(1974― )
アメリカのプロ野球選手(右投右打)。大リーグ(メジャー・リーグ)のオークランド・アスレチックス、ボルティモア・オリオールズで遊撃手としてプレー。小柄な体ながら、勝負強さと長打力をあわせもつ強打者である。
5月25日、ドミニカ共和国のバニで生まれる。1993年、ドラフト外でアスレチックスに入団。1994年はマイナー・リーグのルーキー級で74試合の出場ながらホームラン18本、96年はA級で20本、翌年AA級で22本をマークし、パンチ力のある打撃と俊敏な守備で有望株として注目された。1997年に大リーグへデビュー、98年はほぼ定着して105試合に出場してホームラン11本、打率は2割3分3厘であったが、レギュラーの座を確保した。1999年にホームラン21本、84打点の成績を残すと、2000年からは3年連続してホームラン30本以上、打点100以上をマーク、2001年にはサイクルヒットも達成した。2002年は打率3割8厘、ホームラン34本、打点131と自己最高の数字を残し、アスレチックスがリーグ新記録の20連勝を達成して逆転優勝を決める原動力となったと高く評価され、最優秀選手(MVP)に選出された。2003年は打率3割を切ったが、04年にFA(フリーエージェント)でオリオールズに移籍してからは2年連続で3割以上をマークするなど、チームの主砲として活躍。2005年、06年も全試合に出場し、現役最多の1068試合連続出場を果たした。
[出村義和]
2007年以降
2006年には214安打を放ち、打率3割3分、ホームラン24本、打点100を記録して好調を維持していたが、2007年には左手首を故障。出場133試合、打率2割9分6厘、ホームラン18本、打点81に終わり、連続試合出場も1152で途切れた。2008年からはヒューストン・アストロズでプレー。
2007年までの通算成績は、出場試合1555、安打1736、打率2割8分7厘、本塁打258、打点1033。獲得したおもなタイトルは、打点王1回、MVP1回。
[編集部]