サンディエゴ・パドレス(読み)さんでぃえごぱどれす(英語表記)San Diego Padres

共同通信ニュース用語解説 「サンディエゴ・パドレス」の解説

サンディエゴ・パドレス

ナショナル・リーグ拡張に伴い、1969年に創設ワールドシリーズには84年と98年の2度進出したが、制覇はない。OBには通算3141安打のトニー・グウィン、メジャー歴代2位の通算601セーブを挙げたトレバー・ホフマンがいる。ダルビッシュゆうが2021年から所属し、野茂英雄のも・ひでお氏は球団アドバイザー。本拠地球場はペトコ・パーク。(共同)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンディエゴ・パドレス」の意味・わかりやすい解説

サンディエゴ・パドレス
さんでぃえごぱどれす
San Diego Padres

アメリカのプロ野球球団。ナショナル・リーグ所属(西地区)。フランチャイズをカリフォルニア州サン・ディエゴに置き、ペコト・パークを本拠地としている。

 2地区制の導入とともに両リーグで球団数の拡張が行われた1969年に発足し、西地区所属となった。当時の本拠地はサンディエゴ・スタジアム(1981年ジャック・マーフィー・スタジアム、97年クワルコム・スタジアムに改称)。球団初の地区優勝は、トニー・グウィンがレギュラーとなって初めて首位打者のタイトルを獲得した1984年。チャンピオンシップ・シリーズではベテランのスティーブ・ガービーSteve Garvey(1948― )らの活躍でシカゴ・カブスを降してリーグ優勝し、ワールド・シリーズではデトロイト・タイガース対戦。しかしリリーフエースのリッチ・ゴセージRich Gossage(1951― )の不調などから1勝4敗で敗退した。両リーグ3地区制が導入された1994年からも西地区の所属。1996年には、強打のスイッチ・ヒッターとして鳴らしたケン・カミニティKen Caminiti(1963― )が最優秀選手(MVP)を受賞し、12年ぶりの地区優勝に貢献した。1998年は、中心打者グウィン、球団新記録のホームラン50本を打ったグレッグ・ボーンGreg Vaughn(1965― )、チーム最多の18勝をあげたケビン・ブラウンKevin Brown(1965― )、リーグ最多の53セーブを記録したがトレバー・ホフマンなど、ベテランの力で地区優勝した。ディビジョン・シリーズでヒューストン・アストロズを破り、強豪アトランタ・ブレーブスも降してリーグ優勝。ワールド・シリーズではニューヨーク・ヤンキースと対戦したが、1勝もできずにストレート負けした。以降は下位に低迷し、現本拠地が開場した2004年にようやく3位に浮上した。2005年は82勝80敗、5割6厘という史上最低勝率で地区優勝したが、ディビジョン・シリーズでセントルイス・カージナルスに3連敗を喫し、敗れた。

[山下 健]

2006年以降

2006年はチーム防御率がリーグトップの3.87と投手陣が健闘、接戦の末にロサンゼルス・ドジャースを抑えて2年連続の地区優勝を果たした。ディビジョン・シリーズではまたしてもカージナルスと対戦、3勝1敗で敗れた。2007年はコロラド・ロッキーズと同率となり、ワイルドカード(リーグごとに各地区優勝チーム以外の最高勝率チームに与えられるプレーオフ進出の権利)獲得を争って1試合のみのプレーオフを行ったが敗れ、結果的に3位でシーズンを終えた。なお、日本人選手では、大塚晶則(あきのり)投手(2004~05年)、井口資仁(ただひと)(2008年~)がプレー。

 1969年から2007年までの通算成績は、2870勝3322敗、地区優勝5回、リーグ優勝2回、ワールド・シリーズ優勝0回。

[編集部]

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デジタル大辞泉プラス 「サンディエゴ・パドレス」の解説

サンディエゴ・パドレス

《San Diego Padres》MLB(メジャーリーグ・ベースボール)加盟のプロ野球チーム。略称はSD。ナショナルリーグ西地区に所属。創設年は1969年。本拠地はアメリカ、カリフォルニア州サンディエゴ、ペトコ・パーク。愛称は「フライアーズ」。

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