テムズ川の戦い(読み)テムズがわのたたかい(英語表記)Battle of Thames

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テムズ川の戦い」の意味・わかりやすい解説

テムズ川の戦い
テムズがわのたたかい
Battle of Thames

アメリカ=イギリス戦争最中,1813年 10月5日カナダのオンタリオ地方テムズ川近辺で,アメリカ軍がインディアン=イギリス連合軍を破った戦い。アメリカ軍は W.ハリソン指揮下にエリー湖上の海軍の支援を受けた 3500人の部隊,対する連合軍は 600人のイギリス軍とテクムセの率いる 1000人のインディアン諸民族の戦士が参戦した。アメリカ軍の戦死者 15,負傷者 30。イギリス軍の戦死者 12,負傷者 36,捕虜 477。この戦闘で,アメリカの侵略に対してインディアンの大同団結を目指したテクムセは戦死し,敗戦はインディアンをイギリス側から離反させることになった。この戦いの結果北西部からイギリス軍は一掃され,アメリカ軍指揮者ハリソンの名声は高まり,のちに彼が大統領選挙に勝利する道が開かれた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android