改訂新版 世界大百科事典 「テルブリュッヘン」の意味・わかりやすい解説
テルブリュッヘン
Hendrick ter Brugghen
生没年:1588-1629
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…もちろんだからといってオランダが国際的な潮流とまったく無縁だったわけではない。ユトレヒトでは1610‐20年代にテルブリュッヘン,ファン・ホントルストらのイタリア帰りの画家がカラバッジョ様式を移植して大胆な明暗法によって広範な影響を残し,アムステルダムではエルスハイマーの影響から出発したラストマン一派が物語性を重視した聖書や神話の主題の明快な表現によってレンブラントをはぐくむ土壌を準備した。しかし大多数の市民たちは,特別の知識がなくても素直に享受できる親しみやすい画題を好んだため,15世紀以来ネーデルラント絵画の中で副次的な部分ながら魅力ある役割を演じてきた風景,静物,建築,風俗がそれぞれ自立して分野を形成し,肖像と並んで絵画制作の主流の位置を占めるにいたる。…
※「テルブリュッヘン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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