現代外国人名録2016 「ディックリー」の解説
ディック リー
李 炳文
Dick Lee
- 職業・肩書
- ミュージシャン,作曲家,ファッションデザイナー 元ソニー・ミュージック・アジア副社長
- 国籍
- シンガポール
- 生年月日
- 1956年8月24日
- 本名
- リー,リチャード
- 受賞
- 福岡アジア文化賞(芸術・文化賞,第14回)〔2003年〕
- 経歴
- 裕福な華僑の家に生まれる。7歳でピアノを始め、10歳から作曲も行う。1971年からバンド活動を始め、テレビやタレントショーで活躍。一方、母親のブティックを手伝いながらデザインに興味を持ち、’74年17歳の時にシンガポール初のファッションショーを開催。また同年「ライフ・ストーリー」でアルバムデビュー。’77年英国に留学し、服飾デザインを勉強。以後、ファッションデザイナーとしてファッション協会を組織するなど活躍する一方で、音楽活動を続け、次々とアルバムを制作。’83年「ライフ・イン・ザ・ライオン・シティ」で、シンガポールのスタイルを意識して中国歌謡を取り入れる。’85〜88年シンガポール代表として国際的な音楽祭に参加。シンガポール人独特の英語“シングリッシュ”で歌い、欧米のポップスにアジアのエッセンスをとり入れた無国籍風サウンドを作り上げる。’90年アルバム「マッド・チャイナマン」で日本デビューし大ヒット。その後「エイジア・メイジア」「オリエンタリズム」「SIN GAPOP」を発表。また香港のサンディ・ラムなどのプロデュースも手掛ける。’92年ミュージカル「ナガランド」では原作・作曲・主演をこなし、「ミツビシ・スーパー・セレクション・ナガランド」日本公演を行う。’98年ソニー系の音楽ソフト会社、ソニー・ミュージック・アジアのアーティスト&レコーディング担当副社長に就任(2000年退任)。2003年J-ASEAN POPsのイメージソングの作詞を担当。2005年“松任谷由実 with Friends of Love the Earth”に参加し、愛知万博の松任谷由実公演のテーマソング「Smile again」をリリース。同ユニットでNHK「紅白歌合戦」に初出場。他のアルバムに「シークレット・アイランド」(1995年)、「トランジット・ラウンジ」(’99年)、「エヴリシング」(2000年)、「ライス」(2003年)、ミュージカル「フォービドゥン・シティ」など。2015年シンガポール国家の独立50周年を祝う「ナショナル・パレード」の総合監督を務める。1992年歌手で女優のジャシンタと結婚するが、’97年離婚。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報