デオキシ糖(読み)デオキシトウ

デジタル大辞泉 「デオキシ糖」の意味・読み・例文・類語

デオキシ‐とう〔‐タウ〕【デオキシ糖】

一つ以上の水酸基水素原子に置換された総称。生体内の多糖類核酸の構成成分として広く存在する。D-デオキシリボース、L-フコースL-ラムノースD-キノボースなどが知られる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「デオキシ糖」の解説

デオキシ糖
デオキシトウ
deoxy sugar

糖分子中の一つもしくはそれ以上のヒドロキシ基が水素原子で置換された化合物の総称.生物界にはペントースとヘキソース由来のデオキシ糖が多糖類,配糖体,核酸の構成成分として広く分布している.これらの加水分解により得られるおもなデオキシ糖は次のとおり.
(1)6-デオキシヘキソース:L-ラムノースD-およびL-フコースD-キノボースなど.
(2)2-デオキシ糖:デオキシリボ核酸から得られる2-デオキシ-D-リボースがもっとも有名であるが,2-デオキシヘキソースも知られている.2-デオキシ糖は相当するグリカールを希酸で処理しても得られる.ヒドラゾンを与えるが,オサゾンをつくらない.
(3)ジデオキシヘキソース:植物心臓毒から得られるジギトキソースのような2,6-ジデオキシ-および3,6-ジデオキシヘキソース類も多数知られている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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