デルタ株(読み)デルタカブ

デジタル大辞泉 「デルタ株」の意味・読み・例文・類語

デルタ‐かぶ【デルタ株/δ株】

2019年に初めて報告された新型コロナウイルスSARS-CoV-2変異株。2020年10月にインドで確認され、世界各地に広がった。日本では2021年7月から9月にかけての感染拡大の第5波を引き起こした。
従来株に対して、スパイクたんぱく質を作る452番目のアミノ酸ロイシン(L)からアルギニン(R)に置き換わるL452R、478番目のアミノ酸がトレオニン(T)からリシン(K)に置き換わるT478K、681番目のアミノ酸がプロリン(P)からアルギニン(R)に置き換わるP681Rなどの遺伝子変異がみられる。

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共同通信ニュース用語解説 「デルタ株」の解説

デルタ株

新型コロナウイルスの変異株。昨年10月にインドで初めて確認された。従来株に比べて感染力が強く、重症化リスクも高いとされる。感染や発症を防ぐワクチン効果が低下するとの研究結果があり、接種を完了したのに感染する「ブレークスルー感染」が報告されている。世界保健機関(WHO)によると、少なくとも148カ国・地域に広がった。日本や欧米で主流化し、猛威を振るっている。(共同)

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