でれる(読み)デレル(その他表記)d'Hérelle, Félix Hubert

デジタル大辞泉 「でれる」の意味・読み・例文・類語

で・れる

[動ラ下一]でれでれする。でれつく。
「お花坊と―・れ合って」〈伎・児手柏

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「でれる」の意味・読み・例文・類語

で・れる

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙 でれでれする。でれつく。特に、心ひかれる異性の前でだらしなくする。
    1. [初出の実例]「お役僧の日章様がどういふ事でか、お花ばうとでれ合って」(出典:歌舞伎・善悪両面児手柏(妲妃のお百)(1867)二幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「でれる」の意味・わかりやすい解説

デレル
d'Hérelle, Félix Hubert

[生]1873
[没]1949
カナダ生れの細菌学者。フランス,アメリカ,ソ連で研究。 1917年赤痢患者の糞便から細菌を侵すウイルスを発見し,「細菌 (バクテリア) を食うもの」という意味のバクテリオファージと命名した。この発見についてはイギリスの F.トゥオートとの間で優先権の争いがあった。デレルは,細菌性の病気を治療する手段としてファージを活用しようと企てたが成功しなかった。しかし,その過程でファージの生活史を一部解明し,宿主特異性を明らかにした。また,固形培地に成育させた細菌の上にファージをまき,生じた溶菌斑の数からファージの数を算出する技術を開発した。これは,ファージに関する定量的な研究を可能にし,ひいては分子遺伝学発展のために,技術面での基礎を準備することとなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android