トゥーウィム(その他表記)Tuwim, Julian

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トゥーウィム」の意味・わかりやすい解説

トゥーウィム
Tuwim, Julian

[生]1894.9.13. ウッチ
[没]1953.12.27. ザコパネ
ポーランド詩人。早くから詩をつくり,スカマンデル派で活躍。初期の作品には生への情感,愛と自然への賛美にあふれた抒情詩が多い。次第に急進的な自由主義者となり,高い芸術性のなかで人間を追及する鋭い風刺詩を多く書いた。ナチスの手を逃れて亡命中,祖国を思って書いた『ポーランドの花』 Kwiaty polskie (1949) は特に有名。『機関車』 Lokomotywa (38) など子供のための詩も多い。現代ソ連の詩人 K.バリモント,V.マヤコフスキーらのすぐれた翻訳もある。 1951年国家文学賞受賞。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android