トゥーランドット(読み)とぅーらんどっと(その他表記)Turandot

デジタル大辞泉 「トゥーランドット」の意味・読み・例文・類語

トゥーランドット(Turandot)

プッチーニイタリア語によるオペラ。全3幕。1926年スカラ座初演。カルロ=ゴッツィ寓話劇に基づき、ジュゼッペ=アダミ、レナート=シモーニが台本を担当。プッチーニは作曲中途死去。第3幕後半部分を草稿に基づいてフランコ=アルファーノが完成させた。アリア誰も寝てはならぬ」が有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「トゥーランドット」の意味・わかりやすい解説

トゥーランドット
とぅーらんどっと
Turandot

イタリアの作曲家プッチーニの最後のオペラ。三幕。カルロ・ゴッツィの寓話(ぐうわ)劇(1762)からジュゼッペ・アダミとレナート・シモーニが台本を作成。伝説時代の北京(ペキン)を舞台に、タータル国の王子が、三つの謎(なぞ)を解けない求婚者をすべて処刑していた冷酷なトゥーランドット姫を真の愛に目覚めさせる物語である。原作は喜劇的な要素を含んでいるが、オペラでは王子を慕って犠牲となる女奴隷リゥを加えるなど、叙情劇の色彩が濃い。異国情緒豊かなドラマに即して、音楽も五音音階に基づく旋律や特徴のあるリズム、そして独特の響きを演出する管弦楽法に至るまでさまざまなくふうが凝らされている。なおプッチーニは作曲途上の1924年に世を去ったため、残された第三幕の後半部分はスケッチをもとにフランコ・アルファーノが完成。1926年4月ミラノのスカラ座でトスカニーニの指揮により初演された。日本初演は51年(昭和26)東京オペラ協会。

[三宅幸夫]

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デジタル大辞泉プラス 「トゥーランドット」の解説

トゥーランドット

イタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニのイタリア語による全3幕のオペラ(1926)。原題《Turandot》。カルロ・ゴッツィの寓話劇に基づき、ジュゼッペ・アダミ、レナート・シモーニが台本を作成。中国の北京を舞台に、タタール国の王子カラフが、トゥーランドット姫が求婚者に出す三つの謎を解き、冷酷な姫の心に変化が生じ、王子と姫が結ばれるという物語。プッチーニは作曲の中途で死亡し、第3幕後半部分は草稿に基づいてフランコ・アルファーノが完成させた。

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