ごっつい(読み)ゴッツイ

デジタル大辞泉 「ごっつい」の意味・読み・例文・類語

ごっつ・い

[形]ごつい」を強めた語。「―・い茶碗
[類語]ごついごつごつ堅いこわ硬質堅硬生硬硬直硬化硬度剛性厳ついかちかちがちがちかちんかちんこちこちハード

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精選版 日本国語大辞典 「ごっつい」の意味・読み・例文・類語

ごっつ・い

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙 ( 「ごつい」の変化した語 )
  2. 「ごつい」を強めていう語。
    1. [初出の実例]「中学生時分は父親に似た身体つきのせいか、学生言葉で言うごっつい感じだったのが」(出典:激流(1963)〈高見順〉二)
  3. 量や程度がはなはだしい。相当のものである。すごい。
    1. [初出の実例]「あいつ、通訳やりよるわ、ごっつい英語できよんねん」(出典:アメリカひじき(1967)〈野坂昭如〉)

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改訂新版 世界大百科事典 「ごっつい」の意味・わかりやすい解説

ゴッツィ
Carlo Gozzi
生没年:1720-1806

イタリアベネチア劇作家。没落貴族の出身。20歳でベネチア軍の将校としてダルマティア駐屯。1744年ベネチアに戻り,知識人のサークルであるグラネレスキ学会の会員となる。折しもゴルドーニが,コメディア・デラルテ風の猥雑な即興演劇を排斥し,ブルジョア喜劇,教訓的意味あいをもった風俗喜劇によるイタリア演劇の改良を提唱し,大当りをとっていた。伝統主義者で,かつ貴族的精神の持主であったゴッツィは,このブルジョア的写実主義に反発し,コメディア・デラルテの擁護にまわり,荒唐無稽なお伽話の筋立てに,コメディア・デラルテの登場人物を配した《三つのオレンジの恋》《緑の奇麗な小鳥》《トゥランドット》などの作品を書いて大成功を収めた。これらの幻想豊かな作品は,後にプロコフィエフメーテルリンクプッチーニなどによって採り上げられている。回想録《あだなる想い出》(1780)も知られている。
執筆者:


ゴッツィ
Gasparo Gozzi
生没年:1713-86

イタリアの文学者。カルロ・ゴッツィの兄。ベネチアで活動した。特に注目すべきは,イギリスの《スペクテーター》や,フランスの《スペクタテール・フランセ》など,18世紀ヨーロッパの流行であった教養主義的良識派の新聞をベネチアで《ガゼッタ・ベネタ》《オッセルバトーレ・ベネト》の題で刊行したことである。その散文は古典の教養に支えられ,しかも衒学的に流れず,人情機微をとらえて,18世紀イタリア散文の代表的なものといわれる。啓蒙主義思想の論客ベッティネリとの論争では,ダンテを擁護し,理性優位の風潮に対して,詩の権利を主張した。ただし,その詩はロマン派流の感情中心のものではなく,古典の規範修練によるものであった。詩作品としては《セルモーニ(説教)》がある。
執筆者:

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ごっつい」の意味・わかりやすい解説

ゴッツィ(Carlo Gozzi)
ごっつぃ
Carlo Gozzi
(1720―1806)

イタリアの劇作家。ベネチアの貴族に生まれ、伝統文化の擁護者として、啓蒙(けいもう)主義による革新派との論争に生涯を終始する。ゴルドーニ劇の新しい市民的リアリズムを排撃し、イタリア古典喜劇の手法を踏襲。彼の空想的寓話(ぐうわ)劇は当時の保守的観客を魅了し、国外でも大きな反響をよんだ。『三つのオレンジへの恋』『烏(からす)』(ともに1761)、『トゥランドット姫』(1762)、『緑の小鳥』(1765)などが知られる。

[里居正美]


ゴッツィ(Gasparo Gozzi)
ごっつぃ
Gasparo Gozzi
(1713―1786)

イタリアの批評家、劇作家。カルロ・ゴッツィの兄。モラリスト風の評論『説教集』(1763)、イタリア散文の範とされる『書簡集』(1750)および『ダンテ擁護』(1758)で著名。演劇に興味を示し、ギリシア悲劇およびほぼすべてのモリエール劇の翻訳上演を手がける。同時代の演劇については自身創設の新聞に良識ある劇評を書き、ゴルドーニを高く評価し、弟カルロの寓話(ぐうわ)劇には懐疑的態度をとった。

[里居正美]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ごっつい」の意味・わかりやすい解説

ゴッツィ
Gozzi, Carlo

[生]1720.12.13. ベネチア
[没]1806.4.4. ベネチア
イタリアの劇作家。兄 G.ゴッツィとともに 1747年にグラネッレスキ・アカデミアを創設。伝統性を重んじて,ゴルドーニの新しい演劇と鋭く対立した。代表作『美しい緑の小鳥』L'augellin bel verde (1765) 。

ゴッツィ
Gozzi, Gasparo

[生]1713.12.4. ベネチア
[没]1786.12.26. パドバ
イタリアの詩人,劇作家。弟 C.ゴッツィと 1747年にグラネッレスキ・アカデミアを創設。『愉快な詩集』 Rime piacevoli (1751) のほか,ダンテの『神曲』に対する興味を復活させた風刺詩『ダンテの擁護』 Difesa di Dante (58) などがある。

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世界大百科事典(旧版)内のごっついの言及

【イタリア演劇】より

…イタリア演劇ではこの〈メロドラマ〉が悲劇の役割を果たした。 18世紀を代表する劇作家といえば,ためらわずにC.ゴルドーニC.ゴッツィの名を挙げることができる。この2人のベネチア人は創作面では敵対を続け,ついにお互いを理解しようとしなかった。…

※「ごっつい」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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