普及版 字通 「ト・かき・ふせぐ」の読み・字形・画数・意味
人名用漢字 12画
[字訓] かき・ふせぐ
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は(者)(しや)。に(都)(と)の声がある。は呪禁を施したお土居。その土垣をといい、その呪符を書といい、そのをめぐらした聚落をという。〔説文〕十三下に「垣なり。五版を一と爲す」とあり、版築によって城垣を作る。殷の旧都であった州の都城址は、一辺が一・七キロから二キロ、基底三十六メートル、高さ十メートル、上部の広さは五メートルあり、城壁の上も自由に行動しうる広さであった。〔礼記、儒行〕に「(くわんと)の室」というのは、一四方、すなわち方丈の室である。
[訓義]
1. かき、版築によるかき。
2. かきの広さの単位。一板二尺、五板方城の壁面を一という。
3. ふせぐ、ふさぐ、まもる。
4. 楽器のかけもの。
5. 物をさす。阿はあの、その。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 カキ・ナギサ・クヅル・ヲツ 〔立〕 スミヤカ・ウフ・スナ・ツク・ヲツ・ミヤコ・サカヤキ
[語系]
・・闍taは同声。みな土垣や門闕によって呪禁をなすところをいう。・()tjiaは声近く、(と)は〔説文〕十四下に「の如きは丘、水中の高きなり」とみえる。
[熟語]
垣▶・禦▶・撃▶・墻▶・牆▶・塞▶・脱▶・雉▶・頭▶・波▶・立▶・列▶
[下接語]
阿・安・按・一・完・環・磬・周・牆・築・半・百
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報