精選版 日本国語大辞典 「とは」の意味・読み・例文・類語
と‐は
① 説明・思考・知覚などの対象やその内容を取り立てていうのに用いる。
※徒然草(1331頃)一八六「此用意を忘れざるを馬乗とは申すなり」
② 意外・不満・感謝などの感情を引き起こした事柄を取り立てていうのに用いる。
※万葉(8C後)四・六〇一「情(こころ)ゆも吾はおもはずき山河も隔たらなくにかく恋ひむ常羽(とは)」
※伊勢物語(10C前)一二五「つひにゆく道とはかねて聞きしかどきのふけふとは思はざりしを」
③ 並列・比較などの対象、また、動作の相手などを取り立てていうのに用いる。
※徒然草(1331頃)七三「音に聞くと、見る時とは何事もかはるもの也」
※浮世草子・好色一代男(1682)七「身を居(すえ)てのあし取、また上方とは違ふて目に立ぬ物かは」
[二] (接続助詞「と」に、係助詞「は」が付いたもの) そのことが起こるたびに。
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