とびうお座(読み)とびうおざ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「とびうお座」の意味・わかりやすい解説

とびうお座
とびうおざ / 飛魚座

冬の宵の南の地平線上に半分ほど姿を見せる、天の南極に近い小星座りゅうこつ座のさらに南に接する。事実上、日本からは見ることができない。南半球では肉眼で見える大マゼラン星雲(大マゼラン銀河)のすぐ東隣に接しているため、位置見当はつけやすい。1603年、ドイツの天文学者バイヤーJohann Bayer(1572―1625)が刊行した全天星図『ウラノメトリア』に収録されてから知られるようになった、新設星座の一つである。

[藤井 旭]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「とびうお座」の意味・わかりやすい解説

とびうお座
とびうおざ
Volans

飛魚座。1603年にヨハン・バイエルのつくった南天星座。概略位置は赤経 7時40分,赤緯-69°。3月中旬の宵に南中するが,日本からは見えない。α星は 4.2等,分光連星である。棒状銀河 NGC2442を含む。

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