とんだ霊宝(読み)トンダレイホウ

デジタル大辞泉 「とんだ霊宝」の意味・読み・例文・類語

とんだ霊宝れいほう

江戸両国で興行された見世物の一。三尊仏不動明王・鬼などを乾魚や乾大根で細工し見世物としたもの。転じて、とんだこと、の意にいう。
「ぬしは―だね」〈洒・広街一寸間遊〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「とんだ霊宝」の意味・読み・例文・類語

とんだ 霊宝(れいほう)

見世物の一つ江戸時代両国広小路(中央区東日本橋二丁目)で、開帳霊宝に模して三尊仏・不動明王・役行者・鬼の、頭・手足台座などの形に乾鮭や乾大根を細工し、それを見せて興行したもの。また転じて、とんだことの意を表わすのにいう。
談義本銭湯新話(1754)二「開帳場で、とんだ霊宝(レイホウ)を見せるなどと」

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