ニューギニア島西端の半島。インドネシア領。オランダ領時代にはその形状からフォーヘルコップ(鳥の頭)半島と呼ばれたが,第2次大戦後チェンドラワシ半島,さらにドベライ半島と改称された。アルプス・ヒマラヤ造山帯の東端にあたり,第三紀石灰岩山地を主とし,ベラウ地峡により本島胴体部と分かたれる。東はイリアン湾,南はベラウ湾に臨み,もう一つの半島ボンバライと相対する。山地の標高は半島東部で3100mに達するが,南海岸には湿地帯が展開する。住民はパプア族とマレー系との混血が多い。第2次大戦後,地下資源の開発がしだいに進み,西部のクラモノ油田からソロン港まで送油管が敷設された。ソロン,マノクワリなどが主要な集落で,ローカル空港も開かれている。
執筆者:別技 篤彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
インドネシア東部、西イリアン(ニューギニア島西部)の西端部にある大半島、チェンドラワシ半島の別称。
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