ドリス・レッシング(読み)どりす・れっしんぐ(その他表記)Doris lessing

知恵蔵mini 「ドリス・レッシング」の解説

ドリス・レッシング

英国の女流作家。フルネームはDoris May Lessing。1919年、英国人の両親の元、ペルシャ(現イラン)に生まれる。5歳の時、英国の植民地だったアフリカの南ローデシア(現ジンバブエ)に移住。7歳の時から執筆を始めたという。学校は13歳で退学し、結婚・離婚を経て、49年、息子を連れロンドンに移住。50年、アフリカの黒人白人対立を描いた長編『草は眠っている』(晶文社)で文壇デビュー、高い評価を得た。54年、サマセット・モーム賞受賞。生涯に50冊余りの作品を残し、フェミニスト小説の金字塔と言われる『黄金のノート』(エディ・フォア、62年)や、コロンビアルポ『暴力の子供たち-コロンビアの少年ギャング』(朝日新聞社、97年)などが代表作とされる。幾度もノーベル文学賞候補にあげられた後、2007年、88歳で同賞を受賞。13年11月17日、死去。享年94。

(2013-11-19)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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