ドレイクの方程式(読み)どれいくのほうていしき(英語表記)Drake Equation

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドレイクの方程式」の意味・わかりやすい解説

ドレイクの方程式
どれいくのほうていしき
Drake Equation

銀河系に星間通信できるような文明がどれくらいあるか、を推定する式。アメリカのドレイクFrank Donald Drake(1930―2022)により1961年に提案された。

NRs × fp × ne × fl × fi × fc × L
 それぞれの記号の意味は以下のとおりである。

 Nは、銀河系にある星間通信できるような地球外文明の数。Rsは、銀河系に毎年生成する恒星数。fpは、その恒星に惑星系がある確率。neは、その惑星系で生命が存在可能な惑星数。flは、その惑星に生命が発生する確率。fiは、その生命が知的生物に進化する確率。fcは、その知的生物が星間通信できるような文明を発展できる確率。Lは、その文明を維持継続できる時間。

 N前記Rsのような各パラメータの取り方により大きく変わる。Rsからneまでのパラメータは最近だいぶ確からしい数値が観測されつつあるが、flからLまでのパラメータは不確実性が大きく正確なNが出せていない。とくに文明を維持継続できる時間であるLはむずかしく、Nは1から100万まで種々の値が提案されている。

[編集部 2023年2月16日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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