ドレウス(その他表記)Drews, Arthur

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドレウス」の意味・わかりやすい解説

ドレウス
Drews, Arthur

[生]1865.11.1. ユーダーゼン
[没]1935.7.19. アヘルン
ドイツの形而上学者,宗教哲学者。 E.v.ハルトマン無意識の哲学の影響を受け,意識は2次的現象であり,無意識的意志こそが第1次的であると唱えた。この考えに基づき,無意識的意志の展開が世界であり,また内在神であるとする汎神論的世界観を主張し,それを「具体的一元論」と名づけた。さらにまたキリスト神話説を論じ,イエスの歴史的存在に対し異論を唱えた。主著『神の自己意識としての宗教』 Die Religion als Selbst-Bewusstsein Gottes (1906) ,『キリスト神話』 Die Christusmythe (2巻,09~11) ,『無意識の心理学』 Psychologie des Unbewussten (24) 。

ドレウス
Drews, Paul Gottfried

[生]1858.5.8. アイベンストック
[没]1912.8.1. ハレ
ドイツのプロテスタント神学者。 A.リッチュル門下。宗教改革史,典礼問題キリスト教社会主義などの実践神学上の業績がある。主著『1535~45年におけるマルチン・ルター博士の論争』 Disputation Dr. M. Luthers in den Jahren1535~45 (1895~96) ,『礼拝史研究』 Studium zur Geschichte des Gottesdienstes (5巻,1902~10) など。

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