なかた

日本歴史地名大系 「なかた」の解説

なかた
なかた

中世にみえる五島地名。現青方あおかた郷永田に比定される。明徳四年(一三九三)正月一一日の青方浄覚・青方固連署譲状案(青方文書、以下同文書)に「なかた」とみえ、浄覚が譲った所領のうちに当地の「しものしんさへもんかひらき一」などが含まれていた。応永二一年(一四一四)なかた二郎三郎ミつる」は青方近・同進・鮎河氏・那摩氏・中野氏、有川住人の穏阿ら二三人と一揆を結び、非議の沙汰をなす者は三度の教訓を与えて、それを聞入れない場合は追放すること、虚説を申す輩は咎の軽重により罪科に処すべきこと、喧嘩は両成敗とすること、領主の戒めた者は相互に領主に返すべきこと、こうした諸条について贔屓があってはならぬことなどをうたっている(同年一二月一一日五島住人等一揆契諾状案)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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