20世紀西洋人名事典 「ナタリアギンズブルグ」の解説
ナタリア ギンズブルグ
Natalia Ginzburg
1916.7.14 - 1991.10.8
イタリアの小説家。
ユダヤ系イタリア人で、夫レオーネはロシア文学者として著名であった。ムッソリーニの迫害を受け、夫は拷問により獄死、彼女は初期の作品を匿名で発表せざるを得なかった。作品は日常的なものを描きながらそこに生み出される様々な悲劇や葛藤を抑制のきいた文章で書いている。代表作にビアレッジョ賞を受賞した「バレンティノ」(1957年)、ストレーガ賞を受賞した「家族の語彙」(’63年)のほかに随筆集「小さな真実」(’62年)、戯曲「海の国」(’72年)などがある。’83年には国会議員に当選した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報