知恵蔵mini 「ナディア・ムラド」の解説 ナディア・ムラド 人権活動家。1993年3月10日、イラク北部の村コチョで、クルド民族少数派ヤジディ教徒の家庭に生まれる。2014年、ヤジディ教徒の全滅を図ろうとする過激派組織イスラム国(IS)に母親や兄弟を殺害された上、自身も性奴隷としてIS戦闘員に売買され、繰り返し暴行を受けた。15年に脱出すると、宗教少数派の権利を守り、性暴力の追放を目指す活動を展開。16年には人身売買の被害者を支援する国連の親善大使に就任した。同年、欧州連合(EU)欧州議会が優れた人権活動家に贈るサハロフ賞を受賞。18年にはノーベル平和賞を受賞した。 (2018-10-10) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報