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なまし ナマシ

デジタル大辞泉の解説

な◦まし

[連語]《完了の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「まし」》
(多く上の仮定表現を受けて)きっと…していただろう。
「白玉か何ぞと人の問ひし時露と答へて消え―◦ましものを」〈伊勢・六〉
(上の疑問の語を受けて)…してしまおうかしら。いっそのこと…しようか。
「幼き御ありさまのうしろめたさにことつけて、下りやし―◦ましと、かねてよりおぼしけり」〈・葵〉
きっと…だろう。…てしまうかもしれない。
「けふ来ずはあすは雪とぞ降り―◦まし消えずはありとも花と見ましや」〈古今・春上〉

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大辞林 第三版の解説

なまし

( 連語 )
〔完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」に推量の助動詞「まし」の付いたもの〕
…てしまうだろう。…てしまいそうだ。 「われ女ならば、同じ兄弟はらからなりとも必ず睦び寄り-・まし/源氏 若菜上」 「風をだにまちてぞ花の散り-・まし/後撰 春下
(多く疑問の語を受けて)…てしまおうか。…したものかしら。 「いかさまにせむ、法師にやなり-・まし、死にやし-・まし/宇津保 蔵開下
…であったら…することであったろう。 「近く寄せ-・ましかば、百千の弓箭ありとも取付なんには叶はずして、皆殺され-・まし/今昔 31
…すればよかったろう。 「やすらはで寝-・ましものをさ夜更けてかたぶくまでの月を見しかな/後拾遺 恋二

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