にいにい蝉(読み)ニイニイゼミ

デジタル大辞泉 「にいにい蝉」の意味・読み・例文・類語

にいにい‐ぜみ【にいにい×蝉】

セミ科昆虫体長はねの先まで約3.5センチと小形。くすんだ黄褐色の地に緑色茶褐色の紋をもち、前翅黒褐色の雲状紋がある。成虫は7、8月に出現し、チイチイと鳴く。ちいちいぜみ。こぜみ。 夏》

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精選版 日本国語大辞典 「にいにい蝉」の意味・読み・例文・類語

にいにい‐ぜみ【にいにい蝉】

  1. 〘 名詞 〙 カメムシ(半翅)目セミ科の小形のセミ。全長三五ミリメートル内外。体は頭部・前胸部が暗黄緑色を帯び、その他は黒色で、胸部背面に黄緑色のW字形紋がある。前ばね暗褐色ないし黒褐色の雲形斑紋があり、後ろばねは黒色で外縁が白い。各地にすみ、梅雨あけの頃から現われ、鳴き声はニーニーまたはチーチーと聞こえる。日本各地、朝鮮、中国、台湾に分布。ちいちいぜみ。こぜみ。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「梅雨明けとともにニイニイ蝉が鳴きはじめ」(出典:長い夢路(1968)〈倉橋由美子〉)

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