ニヤ洞穴化石人骨(読み)ニヤどうけつかせきじんこつ(その他表記)Niah cave fossils

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニヤ洞穴化石人骨」の意味・わかりやすい解説

ニヤ洞穴化石人骨
ニヤどうけつかせきじんこつ
Niah cave fossils

マレーシアサラワクにあるニヤ洞穴から発見されたホモ・サピエンスの化石人骨。ニヤ洞穴は更新世後期より人類居住するところとなっており,以後ほとんどとぎれることなく人間の住居となってきた。 1954年,T.ハリソンによる最初の考古学的発掘によって,過去の人類の居住の重要な跡が発見された。最も古いフレークやチョッパーは約4万年前にさかのぼる。最も重要な遺物として,約3万 8000年前の思春期の少年の骨格が発見された。これは極東における最古のホモ・サピエンスの遺骨である。この骨は,ジャワのソロ人アフリカカブウェ人,ヨーロッパの典型的ネアンデルタール人などに比べてはるかにきゃしゃで現代的な形態をもっている。

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