ソロ人(読み)ソロじん(英語表記)Solo man

翻訳|Solo man

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソロ人」の意味・わかりやすい解説

ソロ人
ソロじん
Solo man

ホモ・ソロエンシス Homo soloensisともいう。ジャワ中部,ソロ川の河岸段丘で発見された化石人類。トリニール層の上方から,1931~33年に,C.ハールによって 11個の頭蓋と2個の脛骨が発見された。 F.ワイデンライヒの研究によると,これらはどれもよく似た形態をもっており,同一の集団に属するものと考えられる。頭蓋は長く,一般に骨は厚く,眼窩上隆起が発達し,項筋の付着部が突出し,乳様突起も大きい。脳容量は平均 1100cm3と報告されている。ワイデンライヒらは,この人骨群を原人から旧人への移行段階と考えた。時代は,多量に伴出した哺乳類化石によって後期更新世と考えられている。

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