日本大百科全書(ニッポニカ) 「ネッセリローデ」の意味・わかりやすい解説
ネッセリローデ
ねっせりろーで
Карл Васильевич Нессельроде/Karl Vasil'evich Nessel'rode
(1780―1862)
ロシアの外相(1816~56)、伯爵。アレクサンドル1世とニコライ1世に仕え、19世紀前半のロシアの外交政策を指導した。ウィーン会議においてはメッテルニヒとともにこの会議を牛耳(ぎゅうじ)り、1848~49年の革命期には、反動政策をとってハンガリーの革命を弾圧した。しかしクリミア戦争を回避することができず、オスマン・トルコのみならずイギリス、フランスをも敵に回して戦う結果となり、パリ講和会議ののち、40年にわたる外相のポストから引退した。
[外川継男]