デジタル大辞泉
「ねまる」の意味・読み・例文・類語
ねま・る
[動ラ四]
1 とじこもる。また、黙座する。
「―・りて物を思案することが大人の志のやうなぞ」〈史記抄・周本紀〉
2 すわる。また、ひれ伏す。
「これ軍右衛門が―・り申して手をつかへる」〈浄・宵庚申〉
3 くつろいで休む。
「お草臥なら―・るべい」〈松の葉・二〉
4 寝る。臥す。
「もう―・らまいか」〈滑・膝栗毛・五〉
5 食べ物が腐る。〈日葡〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ねま・る
- 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
- ① とじこもる。蟄居(ちっきょ)する。黙座する。
- [初出の実例]「ねまりて物を思案することが、をとなの志のやうなぞ」(出典:史記抄(1477)三)
- ② すわる。しゃがむ。〔伊京集(室町)〕
- [初出の実例]「山かがちのねまり申たるよな大飯かきとりて」(出典:仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)三)
- ③ くつろいで休む。そこにとどまる。逗留する。居る。
- [初出の実例]「我はいつもあちこちにうつりあるいて客居でねまるぞ」(出典:四河入海(17C前)三)
- ④ ある地位にいすわる。
- [初出の実例]「燕王〈略〉遼東を収めて王としてねまりたぞ」(出典:史記抄(1477)五)
- ⑤ 寝る。
- [初出の実例]「をきもあがらいでいてねまるぞ」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)一)
- ⑥ 食物が腐る。〔日葡辞書(1603‐04)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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