ノールカップ岬(その他表記)Nordkapp

改訂新版 世界大百科事典 「ノールカップ岬」の意味・わかりやすい解説

ノールカップ[岬]
Nordkapp

ノルウェー本土の北端マーゲル島Magerøyaの北東にある岬で,北緯71°10′21″。島は平らな隆起海岸段丘面で,海岸は高さ307mの断崖をなす。夏,真夜中太陽を見に来る観光客でにぎわうが,霧の日が多い。白夜は5月14日から7月30日まで。南のポルサンゲル半島からこの島の南東ホニングスボーグへフェリーがあり,後者には小空港もあって,西岸連絡船も毎日寄港する。北の沖はタラ,キャペリン(カラフトシシャモ)の好漁場で,日本に輸出される。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 太田

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ノールカップ岬」の意味・わかりやすい解説

ノールカップ岬
のーるかっぷみさき
Nordkapp

ノルウェー北部、マゲロイ島北端にある岬。北緯71度10分21秒に位置し、高さ307メートルほどの断崖(だんがい)を巡らす結晶片岩台地バレンツ海からそそり立つ。5月14日から7月30日まで「真夜中の太陽」(白夜)が見られる。観光客は沿岸定期船でマゲロイ島北東部の入り江に達し、ランチに乗り換えてひなびた漁港のスカルスボーグに上陸、そこからバスで岬の丘を訪れる。近くにはトナカイの群れを追うサーミ人たちの夏のテント村がある。

[竹内清文]

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