20世紀西洋人名事典 「ハインリッヒレルシュ」の解説
ハインリッヒ レルシュ
Heinrich Lersch
1889 - 1936
ドイツの詩人。
デュッセルドルフ生まれ。
鍋職の家業を継ぐが、第一次大戦に従軍し、愛国的戦争詩歌で一世を風靡する。しかし、負傷して帰還した後は労働体験に根ざした詩歌に転じる。労働者の抵抗と団結をよびかけ、カトリシズムと社会主義理念の統合を意図したが、マルクス主義的理論武装をせず、悪用される結果となる。詩集は10冊ほどで、その他に小説数編がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報