ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハサン・イブン・アリー」の意味・わかりやすい解説
ハサン・イブン・アリー
al-Ḥasan ibn `Alī
[没]669/670. メジナ
イスラム第4代カリフのアリーと預言者ムハンマドの娘ファーティマの間に生れた長男。父アリーが暗殺された (661) 直後,クーファで支持者からカリフに推されて就任したが,ウマイヤ家のムアーウィヤとの争いを避け,巨額の年金を条件にカリフ位要求権を放棄してメジナに隠棲した。数十人の妻と数百人の側室に囲まれた安逸な生活のはてに,家庭内の不和により毒殺されたといわれる。シーア派は彼を第2代のイマームとする。
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