ハスモンヨトウ(読み)はすもんよとう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハスモンヨトウ」の意味・わかりやすい解説

ハスモンヨトウ
はすもんよとう / 斜紋夜盗蛾
[学] Spodoptera litura

昆虫綱鱗翅(りんし)目ヤガ科に属するガ。はねの開張35ミリ内外。前翅黒褐色、翅脈上は黄白色、中央近くの前縁から後角に向かって黄白色帯があり、翅頂から外横線にかけて帯状に淡紫色後翅は白色であるが、外縁部は黒褐色。よく灯火に飛来する。幼虫は体長35ミリ内外のイモムシで、ダイズサトイモネギなどの葉を食べる作物害虫本州の南西部から南に分布し、国外ではインドからオーストラリアに及び、太平洋島々にも広く分布する。関東地方以北でとれることもある。

[井上 寛]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハスモンヨトウ」の意味・わかりやすい解説

ハスモンヨトウ
Prodenia litura

鱗翅目ヤガ科。前翅長 15~17mm。前翅は淡褐色で黒褐色の斑紋があり,環状紋と腎状紋の間に白色帯がある。後翅は白色。本州以南の日本全土,台湾,アジアの熱帯に広く分布する。

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