ハナワギク(読み)ハナワギク(その他表記)Chrysanthemum carinatum; tricolor chrysanthemum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハナワギク」の意味・わかりやすい解説

ハナワギク(花環菊)
ハナワギク
Chrysanthemum carinatum; tricolor chrysanthemum

キク科一年草で,モロッコ原産。サンシキカミツレ別名がある。草丈は 90cm前後になる。葉は裂片が線状になる羽状葉で互生。頭状花は茎頂につき,蛇の目模様が入る。白地黄色や濃紫色の斑 (ふ) が入るものや,地色赤色や淡紅色のもの,八重咲きなど,さまざまな品種がある。`メリー・ミックス'`ポール・スター'などの園芸品種が知られる。おもに花壇栽培され,切り花にされることもある。日当りがよく,腐植質を多く含む土壌が適する。 10月頃種子をまく。

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百科事典マイペディア 「ハナワギク」の意味・わかりやすい解説

ハナワギク

サンシキカミツレとも。モロッコ原産のキク科の秋まき一年草。花壇・切花用に栽培。草たけ30〜50cmで,葉は細かく羽状に裂ける。4〜6月,茎頂に径約5cmの頭花を単生。舌状花白色でその基部が黄色,中心の筒状花暗紫色のものが基本型だが,舌状花が紅・黄色,また八重咲の品種もある。

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世界大百科事典(旧版)内のハナワギクの言及

【マーガレット】より

…早春から初夏まで咲き,花色は白,原産地は北アフリカである。ハナワギクC.carinatum L.は一年草で,シュンギクによく似る。舌状花が紅褐色や黄と赤のものなどがあり,花弁の基部に輪状に斑(ふ)が入る。…

※「ハナワギク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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