1996年に登録、2000年に登録内容が変更された世界遺産(文化遺産)で、アルメニア北部のトゥマニャン地方に位置する。アルメニアは、世界最古のキリスト教を国教とした国で、ハフパト修道院群には、991年に同国産の火山岩を加工した切り石で建てられたビザンチン様式の聖十字架などがある。この、聖堂、鐘楼、食堂、図書室を備えた一大複合施設は、10~13世紀におけるアルメニアのビザンチン美術とこの地域の伝統様式が融合した宗教建築物である。現在に至るまで、地震などで何度も被害を被ったが、そのたびに修復されてきた。2000年にはサナヒンの修道院が追加登録され、ともに歴史的に重要な例証として世界遺産に登録された。◇英名はMonasteries of Haghpat and Sanahin