日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハマサジ」の意味・わかりやすい解説 ハマサジはまさじ / 浜匙[学] Limonium tetragonum (Thunb.) A. A. Bullock イソマツ科(APG分類:イソマツ科)の越年草。葉は根元にロゼット状に広がり、質は厚く、長楕円(ちょうだえん)状へら形で基部はしだいに狭まる。花茎はロゼット状の葉の中心から数本直立し、高さ20~50センチメートル、著しく分枝する。9~11月、黄色花を開く。花冠は深く5裂し、萼(がく)は筒状で白色。塩沼地に群生し、三陸海岸以南の本州から九州、奄美(あまみ)大島に分布する。名は、海岸に生え、葉の形が匙(さじ)に似ることによる。[高橋秀男 2021年2月17日] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例