ハマニンドウ(読み)はまにんどう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハマニンドウ」の意味・わかりやすい解説

ハマニンドウ
はまにんどう / 浜忍冬
[学] Lonicera affinis Hook. et Arn.

スイカズラ科(APG分類:スイカズラ科)の常緑藤本(とうほん)(つる植物)。全体にほとんど毛はない。5~7月、短い柄の先に花を2個ずつ開き、多数集まって房をつくる。花冠は二唇形で基部に蜜腺(みつせん)があり、初め白色、のちに黄色を帯びる。子房下位で3室。果実球形で、黒色に熟す。海岸近くの林縁に生え、中国地方西部、四国西部、九州、沖縄に分布する。名は、海岸に生える忍冬(スイカズラ)の意味である。

[福岡誠行 2021年12月14日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android