現代外国人名録2016 「ハロルドムーニー」の解説
ハロルド ムーニー
Harold Alfred Mooney
- 職業・肩書
- 植物生態学者 スタンフォード大学名誉教授
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1932年6月1日
- 出生地
- カリフォルニア州サンタローザ
- 専門
- 収斂進化
- 学歴
- カリフォルニア大学サンタバーバラ校(植物生態学)〔1957年〕卒
- 学位
- 博士号(デューク大学)〔1960年〕
- 受賞
- マックス・プランク研究賞〔1992年〕,ブループラネット賞(日本,第11回)〔2002年〕,ラモン・マルガレフ賞〔2007年〕,タイラー賞〔2008年〕
- 経歴
- カリフォルニア大学で政治学を専攻するが、経済的事情から学業を断念し、南米航路貨物船の船員になる。その船中で読んだ雑誌記事で植物調査に惹かれ、カリフォルニア大学サンタバーバラ校に復学。1960〜68年カリフォルニア大学ロサンゼルス校準教授、’68〜75年スタンフォード大学準教授などを経て、’75年より教授。この間、異なる植物種でも同一の厳しい生育条件下では類似の生理特性を持つようになる“収斂進化”の研究に従事。’70年代には植物生理に経済概念を導入、最小のエネルギー消費で最大の効果を得るような挙動を取ることを明らかにしてカーボン収支の研究を深化。’80年代後半には自然の植生に対する異種の植物種の侵入に関する研究を行い、侵入種についての問題を指摘。人為的な環境変化によって植物生態系が受ける影響の把握手法を確立し、保全に努めたことが評価され、2002年ブループラネット賞を受賞。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報