ハローキティ（読み）はろーきてぃ（その他表記）Hello Kitty

知恵蔵

ハローキティ

プレゼント商品などを企画・販売する株式会社サンリオでデザインされたキャラクターグッズ用キャラクター群。左耳に赤いリボンをつけている白い子猫のキティ・ホワイトを主人公とする。1974年に開発され、75年に販売が開始された。文房具、日用品を中心に食べ物、軽自動車など幅広くグッズが発売されている。ローマ字表記はHello Kitty。主人公の通称は「キティちゃん」。
キティは74年11月1日生まれで、出身地はロンドン郊外。身長はリンゴ5個分、体重はリンゴ3個分、血液型はA型で、好物はママの手作りアップルパイ。家族には商社マンの父ジョージ、主婦の母メアリー、双子の妹ミミィ、祖父アンソニー、祖母マーガレットがいる。ボーイフレンドのダニエル・スターや友達、ペットなどのキャラクターもいる。
発売当初は座った絵柄のみだったが、77年に立ったポーズも登場した。元々は女児向けに考案されたキャラクターだったが、段々と世界各国、幅広い世代から人気を集めるようになる。90年代にはハローキティのグッズで全身を固めた「キティラー」と呼ばれる人達が登場。また、国内外を問わず著名人にもファンが多く、国内では華原朋美、海外ではヒルトン姉妹やマライア・キャリー、レディー・ガガ、キャメロン・ディアスなどがキティファンを公言している。2014年現在は世界70カ国以上で展開され、日本のポップカルチャーの代表的な存在となっている。
話題を集めるキャラクターグッズとしては、全国各地の名産品などとコラボレーションしたご当地・地域限定キティがある。第1号は98年に北海道限定で発売された「ラベンダーキティ」であり、今現在も新作が増え続けている。2000年には巨人、阪神、広島など8球団のユニホームを着た「ハローキティ・プリティリーグ」が発売された。このほか、ワーナー・ブラザーズ、日本中央競馬会(JRA)、日本赤十字社、日本百貨店協会などとのコラボ商品も存在する。
電車、バス、飛行機などの装飾にハローキティが使われるケースもあり、はとバスの定期観光バスや台湾のエバー航空などがキャラクターを塗装、京王電鉄はドアの窓ガラスに絵柄を使っている。04年には日本でシール式の郵便切手が発売、09年にはイギリス王立造幣局が鋳造し、英連邦クック諸島で発行されたハローキティ誕生35周年記念貨が5月に国内で販売された。14年はハローキティの誕生40周年であり、記念硬貨を始め様々な記念グッズが発売される。また、同年1月にはプレイベント新作ミュージカル「不思議の国のハローキティ」が上演されている。

(若林朋子　 ライター ／ 2014年)

出典　(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

日本大百科全書(ニッポニカ)

ハローキティ
はろーきてぃ
Hello Kitty

ライセンスやテーマパークの事業を主とする株式会社サンリオ（本社・東京）のキャラクターブランドの一つ。メーンキャラクターはキティ・ホワイトKitty Whiteという名称で、「キティちゃん」とよばれる。猫がモチーフの擬人化された女の子で、白く大きな丸顔、三角形の耳、両ほほにある3本ずつの猫ひげ、赤いリボンが印象的なデザインである。キティ・ホワイトは、1974年11月1日にロンドンの郊外で、パパのジョージとママのメアリーの間に双子の姉として生まれた。妹はミミィという。星座はさそり座、血液型はA型。身長がリンゴ5個分、体重はリンゴ3個分で、好物はママのつくったアップルパイ。将来の夢はピアニストか、詩人という設定である。また、チャーミーキティという名前の猫のペットを飼っている。

　ハローキティは、1975年（昭和50）に発売された女子児童向けの文具や身の回り品などを中心としたキャラクター商品のブランド名で、最初の商品はがま口であった。2013年（平成25）5月時点で、世界100か国以上で年間5万種以上の商品が発売されており、売上げ全体に占める海外売上高は過半に達している。

［編集部］

[参照項目] | サンリオ（株）

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

デジタル大辞泉プラス

ハローキティ

サンリオのキャラクターシリーズのひとつ。白い猫をモチーフとした女の子「キティ ホワイト」を中心とする。1974年登場。世界的な人気キャラクターで、数々の企業や団体のイメージキャラクターに採用されているほか、アニメ映画など映像化作品もある。キャラクター商品は文房具・雑貨などにとどまらず、海外ブランドとのコラボレーション製品や家電、ゲームソフトなど、さまざまなジャンルの商品が展開されている。

出典　小学館