ハージュー(その他表記)Khwājū, Kamāl al-Dīn Maḥmūd

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハージュー」の意味・わかりやすい解説

ハージュー
Khwājū, Kamāl al-Dīn Maḥmūd

[生]1281. ケルマーン
[没]1352
ペルシア詩人。各地の地方王朝を遍歴し,最後にシーラーズアブー・イスハーク王に仕えた。作品には頌詩抒情詩主体とする『ハージュー詩集』 Dīwān-e Khwājūがある。抒情詩のほうが高く評価され,サーディーハーフィズの中間に位置する抒情詩人と評される。叙事詩5部作のうち,『フマーイとフマーユーン』 Ḥumāy o Ḥumāyūn (1332) と『薔薇新春』 Gul o nourūz (41) はロマンス詩,ほかの3作は神秘主義詩である。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハージュー」の意味・わかりやすい解説

ハージュー
はーじゅー
Khwājū-e Kermānī
(1281―1352)

ペルシアの詩人。ケルマーンに生まれ、イラン南部の地方君主に仕え、シーラーズで没した。叙情詩人として評価され、神秘主義的色彩が強い。代表作に頌詩(しょうし)、叙情詩を主体とする『ハージュー詩集』と「叙事詩五部作」があり、五部作のうち約3200句の『フマーイとフマーユーン』(1332)と約2500句の『薔薇(ばら)と新春』(1341)はともにロマンス詩として名高い。

[黒柳恒男]

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