改訂新版 世界大百科事典 「バシレイオス1世」の意味・わかりやすい解説 バシレイオス[1世]Basileios Ⅰ Makedōn生没年:827-886 ビザンティン帝国の皇帝。在位867-886年。トラキアの農家の出身。ミハエル3世の庇護の下に馬丁から副帝に出世。後に同帝を暗殺し即位し,マケドニア朝を興す。第8回公会議を首都コンスタンティノープルで開催(869),ローマ教皇とのフォティオス論争に終止符をうつ。ローマ法大全の実用化のためプロケイロン(民法・公法の実務便覧)およびその改編エパナゴゲを編纂。対外的にはシチリア島のシラクサから北上するイスラム勢力に対し,南イタリアにテマ(軍管区)を新設し,これを押さえた。執筆者:和田 廣 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by