テマ(読み)てま(英語表記)Tema

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テマ」の意味・わかりやすい解説

テマ
Tema

ガーナ南東部,ギニア湾にのぞむ港湾都市アクラ東北東約 25kmに位置。ボルタ川開発計画の一環として開発された港は 2km2水域を擁するアフリカ最大の人工港で,1962年完成。 5km近くの防波堤,12の深水停泊所,石油タンカー専用埠頭などがあり,1万 4000tの船舶が入港できる。鉄道と道路がアクラを経て北上,ボルタ川開発計画地と結ばれ,またクマシを経て西行,アワソなどボーキサイト鉱山と結ばれる。港はカカオ積出港。町は工業団地と住宅から成る計画都市で,アルミニウム精錬,石油精製,自動車組立て,化学薬品,カカオ加工などの工場がある。人口 10万 9975 (1988推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「テマ」の意味・わかりやすい解説

テマ
てま
Tema

西アフリカ、ガーナ南東部の港湾都市。人口22万5900(2001推計)。首都アクラの東北東27キロメートルに位置し、ギニア湾に臨む。1962年に開港したアフリカ最大の人工港がある。防波堤は5キロメートルに及び、12隻を収容する係船施設、タンカー用係船施設、ドックをもち、冷凍施設、水揚げ施設を備えた漁港が隣接している。また工業・住宅用都市としてテマ開発公社が開発にあたり、アルミ・化学工場、精油所、植物油精製工場、自動車組立て工場などがあり、ガーナの工業化の拠点となっている。アクラから鉄道が通じる。

[中村弘光]

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