バベルマンデブ海峡(読み)ばべるまんでぶかいきょう(英語表記)Bab el Mandeb

翻訳|Bab el Mandeb

共同通信ニュース用語解説 「バベルマンデブ海峡」の解説

バベルマンデブ海峡

アラビア半島南部イエメンとアフリカ東部の間にあり、紅海とアデン湾を結ぶ海峡。アジアと欧州をつなぐ国際物流の要衝となる。日本関連船舶の年間航行数は、中東・ホルムズ海峡の約1700隻を上回る2千隻規模。原油を積んだ日本関連船舶の航行は少ないとされる。日本は海賊対処のため、2011年7月、海峡の東に位置するソマリア沖アデン湾に面したジブチに自衛隊として初の本格的な海外拠点を開設した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バベルマンデブ海峡」の意味・わかりやすい解説

バベル・マンデブ海峡
ばべるまんでぶかいきょう
Bab el Mandeb

アラビア半島南西端とアフリカ大陸との間に横たわる海峡。バブ・エル・マンデブ海峡ともいう。インド洋北西部のアデン湾と紅海とを結ぶ。ペリム島が浮かび、幅は最狭部で20キロメートルにすぎないが、アフリカ大地溝帯にあたるため水深は300メートルにも達する。「涙(マンデブ)の門(バブ)」というアラビア語の意は、速い表層海流と強い季節風のために帆船にとって難所であったことに由来する。紅海の出入口にあたる海上交通の要衝である。

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