バルビエ(その他表記)Auguste Barbier

改訂新版 世界大百科事典 「バルビエ」の意味・わかりやすい解説

バルビエ
Auguste Barbier
生没年:1805-82

フランスの詩人。七月革命の翌日,《奪いあい》をはじめ,《騒乱》《人望》《偶像》などの風刺詩を世に問い,激しい怒りをもって,〈荒々しく力強い〉韻文で,七月革命の受益者や日和見主義者たちの真の姿を暴いた。これらは詩集《イアンブ(風刺詩)》(1831)に収められ,世人に衝撃を与えた。また,唯美的な抒情を歌った詩集《イル・ピアント(涙)》(1833),イギリスの労働者の〈苦しみと悲惨〉を歌った詩集《ラザール》(1837),シェークスピア,コールリジ,ボッカッチョなどの翻訳や,失敗に終わったベルリオーズのオペラ《ベンベヌート・チェリーニ》の台本など,さまざまなジャンルで多くの作品を発表し,1869年にはアカデミー・フランセーズの会員に選ばれたが,皇帝(ナポレオン3世)に拝謁することは辞退した。
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