バルマク家(読み)バルマクけ(英語表記)Barmak

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バルマク家」の意味・わかりやすい解説

バルマク家
バルマクけ
Barmak

初期アッバース朝時代の名家。第1代カリフ,アブル・アッバース (在位 749~754) から第5代カリフ,ハールーン・アッラシード (在位 786~809) の時代まで,3代にわたってワジール (宰相) あるいは書記として仕えた。ペルシアの仏教僧院の主任司祭の子,ハーリド・イブン・バルマクはアブル・アッバースの書記およびマンスールの租税庁の長官をつとめ,その子ヤフヤーはラシードのワジールとなって,2人の息子ファドルとジャーファルとともにアッバース朝宮廷に権勢をふるった。しかし 803年ジャーファルは殺害され,ヤフヤーとファドルは捕えられて,一族の財産はすべて没収された。

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